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アラザンから銀を取り出す





前回のジャガイモからたまごボーロづくり http://nickelab.blog.fc2.com/blog-entry-63.htmlの実験に続き、今回も物質抽出系の実験でアラザンから銀を取り出す実験をしてみます。



アラザンとはお菓子のトッピングに使う銀色のつぶつぶで、砂糖の粒を銀で薄くコーティングしたものです。
「アラザンの銀色の正体はなんでしょう」と身の回りの人に訊いてみたのですが、意外とこれが本物の銀であると知っている人は少なかったです。

fig01.アラザン


アラザンが砂糖と銀で出来ていることから、砂糖を水に溶かしてしまえば銀が残るので分離は簡単です。
実際には多少のデンプンも含まれているので、塩酸を含むトイレ用洗剤で加水分解して銀のみを取り出す方針で実験してみます。





バレンタインの時期などは製菓材料として100円ショップでも手に入るのですが、季節外れなのでなかなか見つけられませんでした。
業務用のアラザン(100 g入り)を3袋注文し、いざ実験開始です。



まずはアラザンの砂糖を取り除く工程です。
ビーカーにお湯を沸かしてアラザン300 gを投入し、煮込んで砂糖を溶かし出します。

fig02.アラザンを煮る



fig03.対流する銀


ここでデンプンが糊化して砂糖と一緒に取り除けることを少し期待したのですが、あまりに粘性が強すぎて無理でした。(fig04)

fig04.濾過できない


予定通り塩酸系トイレ用洗剤で加水分解してみます。

fig05.塩酸投入


塩酸投入後30分ほどで粘性がほとんどなくなりました。
銀のだまが対流しています。

fig06.塩酸投入直後~30分



サラサラの液体になったところで濾過して銀を分離します。
ろ紙の上には眩しいくらいに輝く銀の残渣が!

fig07.ピカピカの銀






濾紙ごと圧縮して塊とした後、ビーカーで乾煎りして水分を飛ばします。

fig08.水分を飛ばす



続いて、乾いた銀を融かしたホウ砂の上にぱらぱらと載せ、一つの塊にしていきます。
今考えるとるつぼ内で融かし固めた方が良かったなぁ・・・


fig09.なかなか融けないホウ砂


fig10.融かし固める



バーナーのすさまじい熱で部屋が暑かったです。



ホウ砂がガラスのように固まってしまったので、一晩お湯に浸けて溶かして取り除きました。




翌朝、取り出した銀がこちら!

fig11.とれた銀



完全な一つの塊にはなりませんでしたが、300 gのアラザンから1.67 gの銀を取り出すことに成功しました。
この結果から、アラザンは質量の0.6%くらいが銀で出来ているといえます。




fig12.実験中の





以上、アラザンから銀を取り出す実験でした!










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